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だともう全然興味もないし、わからないし、知らなくていいと。一方で、ではそこに興味のある方に一生懸命教えても、すぐ異動してしまうとかいうところでまた非常に大きな問題があって、そういった意味では、おそらくこれから学生として入学して1年とか2年とかとやっていく場合ですとかなり総合的に勉強できるのでしょうけれども、例えば地方公務員がそれぞれの現場でぶち当たった問題に学問的な立場から答えるというためにたくさん用意して、短期間で教育したいのであると、再教育してあげるとうようなことが必要になるのかなということが、私の思いつきというか、感じですけれどももっています。
それから地方公務員の方たちとお話ししていても、これは総合的な問題ですが、市民、住民の方との関係のとり方とか、あるいは行政改革についての考え方についても、なかなか地方分権の時代に合ったような意識変革というのができてきていないと思われますので、やはり組合的なものもあるかと思いますが、合理化に反対する、定数減とか行革は反対であると、これはやはり地方公務員の方などは反射的にかなりもっておられると思いますけれども、そういうところでそういう新しい地方分権の時代に合った行政と市民の関係、こちらの行管センターでも研究会をもっておられますけれども、そういうものを総合的に教えていくということがこれから非常に重要になっていくのではないかというふうな感想をもっています。
時間がありませんので、簡単に…。

 

外山 どうもありがとうございました。
フロアからも意見を伺いたい、あるいは質問をとりたいところなのですが、時間がどうやらまいったようです。
行政学はもとより、政策科学の高等教育といいますか、大学院が筑波や埼玉大学にできてからもう20年以上の月日がたちます。聞くところによりますと、同じ時期に東京都の大学院への派遣制度も始まった。まさに政策科学教育の分野も20年以上もたつわけですから、もう決して創設期とは言えない状況に我が国でも入ってきたと思います。今後は、今日テーマにしたようなそういうシンクタンクや大学のネットワーク、あるいはその他の公的な機関も含めたネットワークの構築というものが非常に重要性を増してくるような気がしてなりません。
今日は三先生においでいただきまして、有意義な議論ができたと思います。ありがとうございました。

 

 

 

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